ダランベールの法則

ダランベールの法則(D'Alembert's Principle)は、物理学の分野で使用される法則のひとつです。この法則は、力学系における力のつり合いを表現するために用いられます。

ダランベールの法則は、力と運動の関係を示すものであり、以下のように述べられます。「力と運動の合成は、質点に作用する外力と、その質点の運動に対する反作用力の合成と等しい。」つまり、物体には外力がかかると同時に、物体自身がその運動に対する反作用力を発生させるという原理です。

具体的には、物体に作用する外力と、物体自身の運動に対する反作用力がつり合っている場合、物体は静止または等速直線運動を続けます。この法則は力学系の解析や運動の予測において重要な役割を果たします。

ダランベールの法則は、18世紀のフランスの数学者・物理学者であるジャン・ル・ランベール・ダランベールによって提案されたものであり、彼の名前にちなんで名付けられています。