結果バイアス

結果バイアス(outcome bias)とは、判断や評価をする際に結果や結果の良し悪しに基づいて判断を歪める心理的傾向を指します。結果バイアスでは、行動や意思決定の過程や理由よりも、最終的な結果に注目し、それを判断の基準としてしまう傾向があります。

結果バイアスは、結果が良い場合には行動や意思決定を肯定し、結果が悪い場合には否定的な評価をする傾向があります。具体的な例としては、ある投資が成功し利益を上げた場合には、その投資を賢明な選択だったと評価するが、逆に損失を出した場合にはその投資を過ちだったと評価することが挙げられます。

結果バイアスは、結果に基づいて行動や意思決定を評価することで、過去の行動を反省し学ぶ機会を逃すことや、将来の行動や意思決定にも影響を与えることがあります。また、結果バイアスは不合理な判断や評価を引き起こすこともあり、客観性や理性を欠いた判断につながる可能性があります。

結果バイアスに対抗するためには、過程や理由を考慮し、結果だけでなくプロセスを評価することが重要です。また、結果だけでなく、意思決定の根拠や情報の質、リスクの適切な評価なども考慮に入れることが求められます。結果バイアスに気をつけることで、より客観的かつ合理的な判断や評価を行うことができます。